andante_jiyugaokaのblog

アンダンテ靴工房は東急東横線自由が丘駅から徒歩10分、東急大井町線緑ヶ丘駅から徒歩5分、東急目黒線奥沢駅から徒歩7分のところにあります。
靴作り教室とオーダー靴の工房です。

タグ:横浜

IMG_2067吊り込み。靴の製作工程の中でも特に技術が必要で、特に靴を作っていると実感できる作業ではないでしょうか。ここにきて、それまで平べったくペラペラとした靴の展開図のような、よく分からない形の革が、突如、靴に化けます。
製作工程としても山場を迎えたといってよく、これを乗り越えると、あとはシャンクを付けて、本底付けて、ヒール付けてと、一気にゴールへ向かいます。

吊り込みは、初めての生徒さんにはちょっと難しいかもしれませんが、ひーひー言いながら、それでも最終的にはなんとか出来るものです。 IMG_2073



 

スコットランドの伝統的なギリーブーツのディテールを取り入れたハイヒールのデザインです。

ヒールの高い靴はそれだけでカッコいいのですが、デザインがヒールと一体になれば、流れるようなフォルムが生まれ、よりすっきりとし、きれいになります。
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そのため、デザインは中底とヒールを木型にセットした状態で描きます。
アッパーのラインとヒールの輪郭を意識しながら吟味していきます。
ちょっと描いては消して、描いては消してを、しっくりくるまで繰り返します。 

IMG_2014凝ったデザインの靴は作るのも大変ですが、やりがいもあります。
例えば、フルブローグで、メダリオンも凝ったものにすると、そのあとには怒濤の穴開け作業が待っています。この穴開け作業、最初は緊張しますが、そのうち慣れてくるとリズミカルな打撃音を鳴らしながら勢いに乗り続け、それはそれは無我夢中の一心不乱になって、一気呵成に開けてしまいます。この時の達成感たるや、しばらく次の作業に入れないほどのものがあります。
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しばし、無数の穴を眺める鑑賞タイム。
Nさんは娘さんの靴を製作中。爪先にはイニシャルをあしらってみました。 

IMG_2002昔から暑いのが苦手です。
最近はエアコンつけっぱなしで引きこもりがちですが、やることはいくらでもあって、とりあえず溜まってる木型のロウ盛りを延々やってます。

木型をいじるのは楽しい。そもそも木型の形が好きだっていうのがあります。
いじりだすと時が経つのを忘れるので、引きこもるにはもってこいなのです。

一段落ついた頃にはもう辺りは暗くなっていて、やっと日が沈んだとばかり、空腹を満たしに外へと出かけてゆくのでした。


 

20130802_213828オーダー靴用のコットンの袋に革のタグを縫い付けているところです。エコバッグとしても使えそうです。
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