andante_jiyugaokaのblog

アンダンテ靴工房は東急東横線自由が丘駅から徒歩10分、東急大井町線緑ヶ丘駅から徒歩5分、東急目黒線奥沢駅から徒歩7分のところにあります。
靴作り教室とオーダー靴の工房です。

タグ:奥沢

IMG_2067吊り込み。靴の製作工程の中でも特に技術が必要で、特に靴を作っていると実感できる作業ではないでしょうか。ここにきて、それまで平べったくペラペラとした靴の展開図のような、よく分からない形の革が、突如、靴に化けます。
製作工程としても山場を迎えたといってよく、これを乗り越えると、あとはシャンクを付けて、本底付けて、ヒール付けてと、一気にゴールへ向かいます。

吊り込みは、初めての生徒さんにはちょっと難しいかもしれませんが、ひーひー言いながら、それでも最終的にはなんとか出来るものです。 IMG_2073



 

こだわり満載の紳士靴が今日、無事に納品されました。

お客さんのFさんにも喜んでいただき、ホッとしました。
今回は、履き心地以上にデザインや雰囲気重視の注文だっただけに、そしてある程度おまかせ仕様だっただけに完成品を見て頂くまで安心できなかったですが、履き心地も含め、満足していただけたようです。
ああ、良かった良かった。と安堵に満たされて、納品の様子を写真に撮る事をすっかり忘れてしまってました。
事前に撮っていた写真をご覧下さい。
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IMG_1895IMG_1897杉板の反り防止のため横に板を渡して、革で作った表札を貼りつけました。
 

IMG_1893フローリングに使った杉板が余っていたので、玄関の鉄の扉に貼ってみました。
隣にちらっと見える縞模様のものと同じものが元の姿です。

ベニヤ板に杉板を打ち付け、それごと両面テープで扉に貼っつけています。
あとはイギリス製WATCOフィニッシュオイルの絶大なる力を借りて仕上げました。 

随分、印象が変わるもんです。

うーん…、こうなると扉の上に見える玄関照明も何かに変えたいところです。 

手作り靴教室の内容は、靴を作るだけでなく、生徒さんの私物の靴を修理したり調整したりといったこともやっています。

今回は「ブーツのヒールを復元させよう!」という、ちょっとおおがかりなものです。 
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写真のブーツ、本来7センチあるはずのヒールですが、履き倒し、擦り減るにまかせたあげく、傾いてしまうまでになってしまい、たまらず修理屋に持ち込むも時すでに遅し、傾きを直すにはヒールを削らないとできないと言われ、あえなく6センチ足らずヒールにされたというような経緯の持ち主です。
そんな6センチ足らずヒールもその後さらに履き倒され、再び修理の頃を迎えてしまい、これ以上履くと、今度は5センチ足らずヒールにされかねないのでここらで現状維持を、というわけで持ち込まれました。
靴はヒールの高さを踏まえて設計されているのが通常です。むやみにヒールの高さを変えると機能的にも見た目的にも良い結果になりません。7センチヒールで作られた靴は7センチがベストの高さ。せっかくなので元に戻しましょうということでヒールの復元作業の開始です。

市販の7センチ以上の、形の近いヒールを削って合わせてつけることもできますが、今回は「復元」にこだわってみようというわけで、このヒールと全く同じヒールを手作りすることにしました。
もはや靴屋のやることではないのですが、ま、こういうのもたまには楽しいものです。
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とりあえず、原形作り。
赤い部分が新たに付け加えられたところ、つまり以前削り取られたところです。ちょっと長めに作るのがポイントです。赤いのは柔らかいロウなのでこのままでは使用できません。 あくまで原形。

つづきはまたの機会に。 

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