Sさんの2足目、ローファーパンプスの完成です。
以前からハイヒールを愛用していたSさん、外反母趾の兆候が現れ、ヒールの高い靴に不安を覚えていて、一足目は4センチにとどめていましたが、今回は6センチに挑戦しました。
ピッタリとジャストフィットしていて「すごく履き易い。これなら大丈夫そう!」とご満悦でした。
これまで、外反母趾の原因はハイヒールにあるというものが一般論でした。
ですが最近になって、その説は間違いであると言われ始めています。
外反母趾に限らず、足のトラブルの原因の大半は、足に全く合わない靴を長い間履き続けることにあります。加えて、そのほとんどの場合、足に合っていないことを自覚していないようです。
靴の種類を問わず、多くの人が「楽ちんだ」という理由から、気持ちゆったりめの靴を選んでいるように思いますが、その「気持ちゆったりめ」という判断は、フィッティングを知る者から見た時、ブカブカ同然の靴である場合がほとんどなのです。
足に合っていない靴を履き続けると、足は無意識に変な力の入れ方で歩いてしまいます。その繰り返しは、継続的に足に無理な負担をかけてしまい、足は少しずつ変形していくのです。
ハイヒールが問題にされるのは、足に合うものが少ないことと、合っていない場合に足にかかる負担が大きいからであって、ピッタリ合ったものであれば、8センチ以内のヒールの高さは問題ではないのです。