タグ:ローファーパンプス
ローファーパンプス、完成!
Yさんの2足目、4センチヒールのローファーパンプスの完成です。
一足目での木型の問題点を修正して挑んだ今作品の履き心地はいかがなものでしょうか。
Yさんいわく、「どこも痛くならず、靴擦れもなく、すごく楽に履けて良い。」とのこと。
一足目でフィッティングに難ありでも、それを2足目に生かして、結果、良かったと思ってもらえれば、こちらとしては幸いです。この行程は、足に合わせるための靴作りには欠かせないもので、これにより、ご自身の足の特徴やクセなども把握できるようになりますし、既製靴を買う際にもその認識は大いに役に立つでしょう。
ここら辺が靴作りの奥深いところで、その他のもの作りとはちょっと違うところだと思います。
リザード型押しローファーパンプス、完成!
紺と白のコントラスト。ローファーパンプス、完成!
ネイビーのローファーパンプス、完成!
スタディーコースのNさん、4センチヒールのパンプス作りもさながら量産体制に入ってきました。
4足目になる今作はネイビーのしっかりした革で、履き口にはイタリアンテープ、モカの部分にはスキンステッチを施した意欲作でもあります。
スキンステッチとは、表革の厚みの範囲を超えることなく、つまり、表面から刺し入れた針を裏側へと出すのではなく、革の内部をすくいあげるようにして再び表面に針を出す難易度の高い技巧で、当然、使用する針の形も曲線を描いていなければなりません。
すくう深さが浅いと糸を通した時破れ、また深いと、狙いであるきれいな糸の盛り上がりが出なくなってしまうという、非常に集中力が必要な作業です。
Nさん、初めてのスキンステッチに悪戦苦闘するも、なんとか縫い上げたようです。
まぁ、こういうのは何度も繰り返すことで微妙な加減がわかってくるというもんです。均一に通された糸が薄皮を均一に盛り上げていく様を愛でるというなんともマニアックなこの技巧、一朝一夕で身に付くものではありません。どうしてもバラツキがでます。が、まあまあ、ちゃんとそれらしくなってるじゃありませんか。
Nさん、着実に色んなパターンを経験し、自分の技術にしていこうと意欲満々です。
これからも楽しみです。