
リピートオーダーで、同じ木型を使用して制作する場合は、実際に納品された靴をしばらく履いてみて、その履き心地を微調整すべく、木型にさらなる修正を加えることもしばしばあります。
今回のお客さん、Yさん。もうこれで3足目のオーダーとなります。オーダー靴の履き心地を知ってからは、もう既製品の靴が履けなくなってしまったとおっしゃるYさんですが、一足毎により良いフィット感を求めて毎回、木型に微調整を加えての3足目。履き心地はいかに?!



滑らせるように足を入れて、紐をしっかりと結び、スッと立って足踏みすること数回。「うん…」と頷き、やや遠くを見るようなまなざしで足と靴の内部に意識を集中されておられました。
「…うん、すごくいい。今までのよりさらにいい。」
なんでしょう、このコミュニケーション。靴のフィット感を通してのコミュニケーション。
一足目から少しずつ積み上げてきたフィット感は、まさに作り手と履き手の共同作業といえますし、これこそがオーダー靴の醍醐味というものです。

この日、2足目の靴を履かれてのご来店でしたが、ほぼ毎日履いているという言葉通り、かなり履き込まれて良い風合いになっていました。本当に嬉しい限りです。
Yさん、ありがとうございました。またのご来店を楽しみにしています。


