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アンダンテ靴工房は東急東横線自由が丘駅から徒歩10分、東急大井町線緑ヶ丘駅から徒歩5分、東急目黒線奥沢駅から徒歩7分のところにあります。
靴作り教室とオーダー靴の工房です。

タグ:ボタンブーツ

Sさんの新作、ボタンブーツのようなデザインで、どことなくレトロな雰囲気のブーツが完成しました。
甲の部分の立体的な作りも縫い目の残るセンターシームではなく、クリッピングでカーブのクセを付けて、縫い目の無いシンプルな見た目になるよう一手間かけて作っています。ベージュに黒いパイピングがこれまた良いアクセントになっており、内側に配したジッパーの色合わせも抜かりなく、閉じたときはジッパーが見えないようピタリと革が閉じる仕様もうまく、う、うまくいき・・・と書きたいところですが、じつはここでアクシデント発生。
ジッパーを縫い付けたあと、ライニングの処理中にうっかりジッパーを切ってしまうという、気が付いたときにはジッパーを2センチほど切ってしまっていたというアクシデントに見舞われたりもしましたが、なんとか修理して完成した今となっては、それもまた微笑ましいエピソードとなっているのではないでしょうか。

ヒールはこだわりのくびれヒール。えんじ色の中敷きなど雰囲気の統一感バッチリですね。
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Kさんの1足目、ボタンブーツの完成です。
ボタンブーツとは、1800年代から1930年代頃まで主流だった靴のデザインのひとつで、ブーツの甲から筒部分の開閉をボタンで行うという、今ではほとんど見られなくなったタイプの靴です。
レトロな雰囲気のボタンブーツですが、ネイビー×ホワイトのコンビカラーに球のようなボタンを付けることで、現代的な表情に仕上がっています。
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今回のブーツは筒の太さやシルエットなど、イメージ通りになるよう仮靴を作ってから本番に臨みました。
そして、かなりピッタリの寸法で作っているので、ボタンの留め外しが一層大変そうに見えますが・・・。まぁ、多少手間がかかるのも愛着が湧く要素になったりするもんです。

Kさん、このブーツが作りたくて入会したというだけあって、相当お気に入りの一足になったもよう。そりゃそうか、こういう靴はまず売ってないからね。


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