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アンダンテ靴工房は東急東横線自由が丘駅から徒歩10分、東急大井町線緑ヶ丘駅から徒歩5分、東急目黒線奥沢駅から徒歩7分のところにあります。
靴作り教室とオーダー靴の工房です。

タグ:ヒール

夏に合わせて、サンダルを製作中の生徒さんは、スケジュールを前倒しして完成させる人がほとんど。
そりゃそうですわな。夏に完成しないと意味ないわけですから。

Mさんのこだわりが随所にちりばめられたサンダルをご覧ください。と言いたいところですが、実は、これまだ未完成。
Mさん、8月は都合が悪く教室をお休みしないといけないので、9月に持ち越す訳にいかず、今月の受講を増やして完成を目論みました。が、あえなくタイムアップ。時間延長でなんとか履ける状態にこぎ着けたってところです。
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また後日、晴れて完成した時の写真はアップしますが、今日のところは履いた感じのみ。いろいろ見所満載のサンダルなので、乞うご期待。



 

ちょっと面白いヒールを試作中。乞う、ご期待!
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紐靴やブーツなどは、仮靴でもフィッティングに問題なければ、その役目を全うし、本縫いの靴が納品された後も、雨の日用とかちょこっと外出用とかの補欠ポジションを与えられ、そうした余生を過ごすこともあるようですが、それはパンプスの仮靴にとっては無縁の話です。
数ある靴の中でも足合わせが最も難しいこのパンプス、とりわけヒールの高さがあるプレーンパンプスの仮靴は、試着時の状態に関わらず、ちゃんと足が予定通りの収まり方をしているかどうか、踵と爪先を切り開いて確認します。
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これで予定通りならひとまず成功といえますが、予定通りで無い場合、様々な要因が想定され、そのひとつひとつを整理しながら原因究明しなければならず、だから、その人の足の特徴といいますかクセといいますか、それをいかに的確に捉えられるかが問われます。そして時にそれがかなりの難題であったりします。

フィッティングにおいて、甲が無いプレーンパンプスは究極です。試着の時の緊張感はえも言われぬものがあります。
それは楽しくもあり、時に苦しくもあります。
以前、あるお客さんの足と靴がどうしても合わなくて、その原因を悶々としながらひたすら考え、考えながらスーパーで買い物をしていたら、無意識のうちに欲しくもない食パンを3斤も買っていて我ながら驚いた、なんてこともあったほどです。

今回の試着、くるぶしの当たりや履いた時だけハンマートゥ気味になる指の対策は必要ですが、とくに大きな問題はなく、 今夜はぐっすり眠れそうです。

IMG_2067吊り込み。靴の製作工程の中でも特に技術が必要で、特に靴を作っていると実感できる作業ではないでしょうか。ここにきて、それまで平べったくペラペラとした靴の展開図のような、よく分からない形の革が、突如、靴に化けます。
製作工程としても山場を迎えたといってよく、これを乗り越えると、あとはシャンクを付けて、本底付けて、ヒール付けてと、一気にゴールへ向かいます。

吊り込みは、初めての生徒さんにはちょっと難しいかもしれませんが、ひーひー言いながら、それでも最終的にはなんとか出来るものです。 IMG_2073



 

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履き口がくるぶしを覆いきらないくらいの高さで、ブーティーパンプスとでもいいましょうか、独特のシルエットのパンプスが出来上がりました。
覆っている面積が広いのでよりフィット感を感じることができますが、パンプス同様、履き口が前まで大きく開いていますので、スパッと履くことができます。
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とても落ち着いた印象。シルエットにこだわってヒールも手作りです。
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靴底は、以前紹介した赤く塗ったものをアッパーの色に合わせて赤紫に再塗装したものです。
 

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