andante_jiyugaokaのblog

アンダンテ靴工房は東急東横線自由が丘駅から徒歩10分、東急大井町線緑ヶ丘駅から徒歩5分、東急目黒線奥沢駅から徒歩7分のところにあります。
靴作り教室とオーダー靴の工房です。

タグ:ハンドソーン

Mさんの新作、今回初挑戦のハンドソーン製法で作った外羽根が完成しました。

これまで相当数の靴を作っているMさんですが、全て底付けはセメンテッド製法でした。他の生徒さんがハンドソーンで苦労している姿を横目に見ながら、やってみたい気持ちはありながらも、あまりの大変さで敬遠する気持ちが勝り、今まで挑戦するに至らなかったのですが、今回、満を持してのハンドソーン体験でした。一度やってみて想定外の厳しさであれば、一度きりの挑戦になるかも的な覚悟のもとに。
ところが、やってみると掬い針、だし針ともに一本も折らず(普通は何本も折る。特にだし針。)、ヒドゥンチャネルという高難易度の技もミスったのは一箇所のみ。
次回作ももちろんハンドソーンで作ることは言うまでもありません。

アッパーの黒い革はボックスカーフという高級革で、製法だけでなく素材もランクアップです。
IMG_1345IMG_1346
IMG_1347IMG_1350
IMG_1354IMG_1355
IMG_1356IMG_1357
IMG_1358




 

Iさんの新作、独特の青さが雰囲気抜群のチャッカブーツが完成しました。
極端なオデコフォルム、外側に飛び出したセンターシーム、ブーツっぽいけど踵のトップは短靴の高さ、などなど、見所盛りたくさんな靴に仕上がりましたが、I さん、つりこみの際には革の硬さ、伸びなさに随分悪戦苦闘した模様です。そもそもセンターシームにしたのも、この革の硬さでこのオデコの形につりこむの無理という理由があったからでした。
つりこみというのは革を木型に被せて底面に向かって包み込む作業です。平面的な革がシワ一つなく靴の形になるのは、ある程度革が伸びてくれるから出来ることです。そしてつま先のボリュームが薄い形ならその分伸ばす量も少なくて済みますが、今回は伸びない革×超オデコの無謀な組み合わせだったので、なんとか実現可能な策として、型紙をセンターシームにし、どうせならとセンターシームを際立たせたデザインにしたというわけです。
靴紐も共革で作っているので高級感があります。上質に奇抜、といった感じでしょうか。

底付けは掬い縫いを手縫い、だし縫いは工場生産ぽさを重視して機械で。
IMG_1301IMG_1302
IMG_1303IMG_1304
IMG_1305IMG_1296
IMG_1298IMG_1299
IMG_1300






 

Uさんの新作、通常穴飾りにするところを全てスタッズに置き換えたフルブローグの完成です。
光沢のある黒とスエード黒のコンビであることに気づきにくくなるほどスタッズに目がいきます。
このデザインを実現させるためにまず必要だったことは、2ミリ径と1ミリ径のスタッズの調達でした。
2ミリ径は売っていましたが、1ミリ径は売っておらず、苦肉の策として1ミリ径のアルミのリベットを使用することに。
アルミのリベットを革に差し込み裏からワッシャーをはめ込み、専用の工具でカシメて固定。と、こう書けば簡単そうですが、無数の極小リベットをピンセットとカシメ工具を駆使して革に固定していく作業は、見ていて、時折聞こえてくるうめき声も相まってもはや終わりの見えない何かの修行かと思えたほどでした。
さらにこの靴、革底を手縫いで縫い付けるハンドソーンウェルテッド製法で作ったため、実に製作期間2年近くかかってます。
その分、完成した時の達成感たるや「しばらくは履かずにこれ眺めながら一杯呑む。」の本人談から推して知るべしであります。
IMG_9232IMG_9233
IMG_9235IMG_9234
IMG_9238IMG_9227
IMG_9229IMG_9230
IMG_9231









IMG_7398IMG_7399
IMG_7400IMG_7401
IMG_7402IMG_7394
IMG_7395IMG_7396
IMG_7397
Kさんの新作、ウイングチップがついたスリッポンの完成です。
底付けはハンドソーンウェルテッド。アッパーはヌメを手染めで仕上げたもの。
初めての手縫いで相当時間がかかりましたし、その長い製作期間中に傷がついたりして、その痕跡があちらこちらにみられますが、その分、思い入れも強くなるというもので、Kさん、完成が近づくにつれ、完成させたいのに、なんとなくもっと作業していたいような、そんな状態になってました。まあ、分からなくもない、と言うか、分かる。
IMG_7403

IMG_4807IMG_4808
IMG_4809IMG_4810
IMG_4811
スタディーコースNさんの今作品は、ツータイダービーと呼ばれる、アイレットが2つの紐靴。
アイレットが少なくなれば、それだけ紐で締めてフィットさせる範囲が狭くなると同時に、紐を解いて緩む範囲も狭くなります。ゆえにフィッティングはシビアになり、足入れも靴ベラが不可欠になってきます。
IMG_4813IMG_4812
底付けはセメンテッドですが、押し縁を付けた革底仕様で、ヒールの革も一枚一枚積み上げてあり、それらの加工はグラインダーを使わず全て包丁で行った手間のかかった一足となりました。紐も共革で作った一点物。
IMG_4802IMG_4804
IMG_4805IMG_4806
次回作では、いよいよ、ハンドソーンに挑戦です。ハンドソーン、つまり手縫いによる底付け。これぞ靴作り!と言いたくなるほどの工程が待っていますが、その手間のかかりようったら・・・。
Nさん、覚悟!!




↑このページのトップヘ