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Tさんの新作、ジッパーが付いたショートブーツの完成です。
当工房では、ブーツを作る場合、必ず仮靴を作るようにしています。
どのタイプの靴もピッタリのフィッティングを狙って作ってはいますが、紐靴やパンプスの場合、足の甲周りが若干キツイがために、足が入らないということは、まず起こりません。しかし、ブーツは、特に紐で調整ができないタイプのものは、少しでも甲周りが小さいと足が入りません。入ったとしても拷問のような苦痛があるだけです。かといって甲周りが少し緩くても足が中で動いて疲れます。つまり、ブーツは、甲周りがジャステストピッタリでなければだめなのです。

今回の作品も、ソールをつけ、ヒールをつけ、木型を抜いて、待望の完成の瞬間を迎えました。もちろん仮合わせも経て、フィッティングも確認済。さあさあ、いざ、履かん!

私「はい、どう?ぴったり?・・・え、なに?・・・ん?あれ?ちょっと待って、えーと・・・、あれ、これ、ちょっと待って、いや、ちょ、ちょまて、いやいやもっとこう・・・」

Tさん「いてて!ちょっと先生痛いです!痛いです!」

なんと、足が入らないではありませんか!!

Tさんには申し訳なかったのですが、完成は一旦おあずけ、一度預かって、木型を微調整してつり込みし直すことに。
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最終的には、完璧にぴったりな靴にはなりましたが、仮靴がピッタリだったのは謎のまま。おそらく、素材の違いとかいろんな誤差が重なり、うーん・・・。これから仮合わせはもっとシビアな目で見なければ、と思わされた一足でした。ふぅ。