andante_jiyugaokaのblog

アンダンテ靴工房は東急東横線自由が丘駅から徒歩10分、東急大井町線緑ヶ丘駅から徒歩5分、東急目黒線奥沢駅から徒歩7分のところにあります。
靴作り教室とオーダー靴の工房です。

タグ:オーダー靴

今日は、予約待ちいただいていた、オーダーパンプスの仮合わせをしました。
4センチヒールで、踵部分がサンダルのようにストラップになっているタイプです。
結果は上々。左の外反母趾の当たりを緩和さえすれば問題ない様子でした。

ほぼぴったりきている場合、本番に向けてのデザインの変更も割と大胆になれます。
例えば、履き口をもっと思い切って浅くするとか、 注文当初、予定していた甲のストラップを無くすとか。
仮縫いの靴を変更後のラインに切ってしまって、その状態で履いても問題なければ、そのまま本製作に移ることが出来ます。

お客さんのTさん、外反母趾のため、今まであきらめていた好みの形にどんどん近づけても特に問題ないことを感じ、大変期待に胸膨らませておられました。
IMG_3915



 

IMG_3689IMG_3690IMG_3691
足が細く、薄いため、今まで靴選びに満足したことがないとおっしゃる、お客さんのFさん。
普段はやむを得ずスニーカーを履いているそうですが、スニーカーも他の靴同様、足に合っていなければフィットするはずもなく、いつもブカブカの状態で履いているとのことです。
この日、履いて来られていたブーツもAワイズの細身なものでしたが、全くフィットしていませんでした。(日本人はEワイズが多いと言われています。真偽のほどは別として。)
Fさんの足、右足のアーチが落ちており、開張足と扁平足が併発し、外反母趾の傾向が見られました。
故に足幅は、見た目それほど細くは見えないように思いますが、厚みが非常に薄く、特に甲の低さが目立っていました。
IMG_3695IMG_3696
IMG_3697IMG_3699

IMG_3698IMG_3694
Fさん、パンプスを履いて、履き口に隙間がないのは今回が初めてだとおっしゃってました。
これからはちゃんと足に合った靴で、今まで出来なかったおしゃれを楽しんでいただきたいと思います。
IMG_3704IMG_3703


甲回りが薄く細い足は、標準的な靴を履いた時、スペースにゆとりがあり過ぎて、中足骨が広がっていきます。これにより開張足になり、さらに他の症状を併発するようになります。
中足骨のぐるりをしっかりホールドすることは靴選びで最も重要なポイントの一つです。
このポイントを満たさない靴選びを続けていると、足はどんどん悪循環に陥ってしまいます。

パンプスでは甲がない分、しっかり側面から中足骨を支えてあげることが必要です。
街中で女性の足下を見ると、履き口が隙間だらけのパンプスを履いていたりしますが、あれは良くありませんね。足の骨は変形し易く、状況に左右され易いものです。しっかりした認識をもって、長時間、悪条件下に足を置かない配慮が欲しいものです。 

ちなみに、この日、Fさんが履いてこられたAワイズのブーツも少し手を加えて調節し、甲回りでフィットするようにしました。「足が靴の中で動かない。楽。」と喜んで帰られました。
ブーツの一番効果的な調整方法も後々、紹介していきたいと思います。 

IMG_3437IMG_3438IMG_3439

IMG_3440IMG_3441
IMG_3442IMG_3443
仮合わせから、随分と月日が経ちましたが、先日、無事納品に至りました。

ヌーディーカラーのエナメル、いいですね。
前回の仮合わせでの修正点は、ハンマートゥ対策と外くるぶしのアタリでした。
完成品を履いてみたところ、前回の問題点は全て解消され、しっかりフィットしていました。

世間にオーダー靴は数あれど、木型からその人の足に合わせて作るフルオーダーの靴というのは、かなり高価な世界の話になります。
アンダンテ靴工房では、基本形状の木型の表面にロウで形状修正を施すことで暫定的な専用木型とし、それを用いてその人の足にぴったりの靴を作る手法をとっています。納品が終われば、一定期間内のリピート注文がない限り、その木型は別の人のために、新たな形状修正が施されて、使用されます。
このような、繰り返し同じ木型を不特定多数の人に使用できる手法により、フルオーダーでも、パターンオーダー並みの価格設定で提供することが可能なのです。 

IMG_3202IMG_3203
IMG_3204IMG_3205
IMG_3206
とにかく、Mさんの足は細い。
その細さゆえ、一般の靴は当然合わず、今まで特に細い人向けの靴を探す、あるいはオーダー靴を履かざるを得なかったというのもうなずけます。
IMG_3209IMG_3210
IMG_3211IMG_3212
今回、期待と不安入り交じる一足目のトライでしたが、とても綺麗な仕上がりで、フィッティングも指回りの微調整を加えて上々の出来でありました。

足が特段細い人は往々にしてプレーンパンプスを諦めがちですが、それはその靴が足に合わせた木型で作られていないというだけのことであって、足に合わせて木型から作る場合、いかに細かろうが、それは大した問題では無いのです。
IMG_3207IMG_3208

 

IMG_3132IMG_3131
6センチヒールのパンプスをご注文いただいていたYさん、昨日工房までお越しいただき、無事納品に至りました。

Yさん、やや土踏まずのアーチが落ちていて、それにともない外反母趾も顕著に現れていました。
また、足全体が細く、かかとが小さいため、今までパンプス系の靴は足にまったく合わず、いつもかかとが脱げてしまっていたそうです。

仮合わせの段階で、かなりぴったりきていたので、木型はそれ以上の修正を加えず、靴のトップラインのみ修正しての納品となりましたが、Yさん、初めてのオーダーパンプスに大満足のご様子でした。

しばらく履いてみて、リピートオーダーを検討したいとのことでした。うれしいかぎりです。
Yさん、猛暑の中、ありがとうございました!
IMG_3133

IMG_3135IMG_3134


パンプスの場合でも、ヒールの高さを変更しなければ、靴のデザインを変えてのリピートオーダーが可能です。 リピートオーダーでは木型代、仮靴代がかかりませんので、本体価格のみで同じフィット感の靴をご注文いただけます。(但し、納品後、一定期間を過ぎた場合はこの限りではありません。)
 

↑このページのトップヘ