カテゴリ: 靴の修理
ヒールの型取り作業。〜後編〜


流し込んだら、樹脂が硬化するのを待つのみ。
同じものが2つ。傷が付いても目立たないように黒い樹脂で成形しました。
今回は復元という目的で元のヒールを原形として使いましたが、原形はどんな素材でも成り得ます。
靴製作の範疇ではなく立体造形の技術ですね。昔とった杵柄ってやつです。
こうした手法を使えば、ヒールでかなり遊べます。強度の問題をクリアーできれば、形状は自由自在。
これから、実験的なヒールを少しずつアップしていきます。乞うご期待!
ヒールの型取り作業。〜前編〜
(5月29日の記事「修理というより復元。」までさかのぼります。)
ヒールの復元作業も中盤です。
型枠の中に見える物体が前回ロウで長さを足したヒールの原形です。
型取り用シリコンを流し込んでいるところです。
全て覆い尽くすように流し込みます。流し込む前に、型枠にパーテーションライン(後で型を割る面のライン)を描いておくことを忘れてはなりません。ま、忘れても何とかなりますけど。
シリコンが硬化するまで、もうしばらくお待ち下さい・・・。
ヒールの復元作業も中盤です。
型枠の中に見える物体が前回ロウで長さを足したヒールの原形です。
型取り用シリコンを流し込んでいるところです。
全て覆い尽くすように流し込みます。流し込む前に、型枠にパーテーションライン(後で型を割る面のライン)を描いておくことを忘れてはなりません。ま、忘れても何とかなりますけど。
シリコンが硬化するまで、もうしばらくお待ち下さい・・・。
修理というより復元。
手作り靴教室の内容は、靴を作るだけでなく、生徒さんの私物の靴を修理したり調整したりといったこともやっています。
今回は「ブーツのヒールを復元させよう!」という、ちょっとおおがかりなものです。
写真のブーツ、本来7センチあるはずのヒールですが、履き倒し、擦り減るにまかせたあげく、傾いてしまうまでになってしまい、たまらず修理屋に持ち込むも時すでに遅し、傾きを直すにはヒールを削らないとできないと言われ、あえなく6センチ足らずヒールにされたというような経緯の持ち主です。
そんな6センチ足らずヒールもその後さらに履き倒され、再び修理の頃を迎えてしまい、これ以上履くと、今度は5センチ足らずヒールにされかねないのでここらで現状維持を、というわけで持ち込まれました。
靴はヒールの高さを踏まえて設計されているのが通常です。むやみにヒールの高さを変えると機能的にも見た目的にも良い結果になりません。7センチヒールで作られた靴は7センチがベストの高さ。せっかくなので元に戻しましょうということでヒールの復元作業の開始です。
市販の7センチ以上の、形の近いヒールを削って合わせてつけることもできますが、今回は「復元」にこだわってみようというわけで、このヒールと全く同じヒールを手作りすることにしました。
もはや靴屋のやることではないのですが、ま、こういうのもたまには楽しいものです。
とりあえず、原形作り。
赤い部分が新たに付け加えられたところ、つまり以前削り取られたところです。ちょっと長めに作るのがポイントです。赤いのは柔らかいロウなのでこのままでは使用できません。 あくまで原形。
つづきはまたの機会に。
今回は「ブーツのヒールを復元させよう!」という、ちょっとおおがかりなものです。
写真のブーツ、本来7センチあるはずのヒールですが、履き倒し、擦り減るにまかせたあげく、傾いてしまうまでになってしまい、たまらず修理屋に持ち込むも時すでに遅し、傾きを直すにはヒールを削らないとできないと言われ、あえなく6センチ足らずヒールにされたというような経緯の持ち主です。
そんな6センチ足らずヒールもその後さらに履き倒され、再び修理の頃を迎えてしまい、これ以上履くと、今度は5センチ足らずヒールにされかねないのでここらで現状維持を、というわけで持ち込まれました。
靴はヒールの高さを踏まえて設計されているのが通常です。むやみにヒールの高さを変えると機能的にも見た目的にも良い結果になりません。7センチヒールで作られた靴は7センチがベストの高さ。せっかくなので元に戻しましょうということでヒールの復元作業の開始です。
市販の7センチ以上の、形の近いヒールを削って合わせてつけることもできますが、今回は「復元」にこだわってみようというわけで、このヒールと全く同じヒールを手作りすることにしました。
もはや靴屋のやることではないのですが、ま、こういうのもたまには楽しいものです。
とりあえず、原形作り。
赤い部分が新たに付け加えられたところ、つまり以前削り取られたところです。ちょっと長めに作るのがポイントです。赤いのは柔らかいロウなのでこのままでは使用できません。 あくまで原形。
つづきはまたの機会に。