andante_jiyugaokaのblog

アンダンテ靴工房は東急東横線自由が丘駅から徒歩10分、東急大井町線緑ヶ丘駅から徒歩5分、東急目黒線奥沢駅から徒歩7分のところにあります。
靴作り教室とオーダー靴の工房です。

カテゴリ: 靴の修理

毎度おなじみ、靴修理&リメイクのコーナーです。

Fさん、当工房に通い始めて、ご自身の一足目の靴は未だ完成を見ないものの、旦那さまからの靴修理の依頼はすでに3足目になります。今回の修理は、少し大掛かりなものでした。
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元々、アッパーと一体成形で作られたラバーソール仕様でしたが、 踵の部分が剥がれてしまい、何度も靴修理店で再接着にて直してもらうも、またすぐに剥がれてしまうので、なんとかならんかね。ということでした。
こういう一体成形のソールは一度剥がれてしまうと、もう接着剤ではしっかりくっつかないものが多いです。とくに写真でみられるようなワッフル構造になっているものは、それだけ接着面積が少ないので尚更です。そこで、いっそのこと、元のラバーソールは諦めて、まったく違う仕様にしてしまおう。ということになりました。 



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一体成形のソールがアッパーにまくれ上がるように付いていたところは同じような雰囲気の革を巻き付けて、さもそんなデザインだったように見せかける作戦にしました。
あとはいつもの革底仕様です。
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旦那さま、大変お喜びだったそうで。Fさん、苦労してやった甲斐ありましたね。 

好きで買ったはずのものが、その人にとって、いつの間にか無用の長物になってしまうことはよくあることです。ですが、ちょっと手を加えるだけで、姿を変えて、あの頃の輝きを取り戻すことだってあるんです。

20131212_192501今日の主役は、冬の定番、ロングブーツ。持ち主である生徒さんのKさんによれば、「なんか筒が長過ぎて足首周りの変なたるみがヤダ。」そうです。
で、いっそ短くしてミドルブーツにしたいというわけです。
さて、うまく行くのでしょうか。問題はすでに出来上がっているものに対してうまくミシンをかけられるかどうか。
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リメイク所要時間2時間半。あっという間の大変身を遂げました。
まるっきり別の靴になりましたね。
Kさん大喜びで「早速、明日履いてこ!」って言っておられました。
 

特に細いヒールの場合、ヒールの先端についているゴムがすぐに擦り減って、中の金属がむき出しになってきます。こうなると歩きにくく大変危険です。
以外と知られていませんが、パーツを交換するだけで元の姿に復活します。まあ、この先端のゴムは消耗品だとお考え下さい。修理というより、メンテナンスといった方がいいのかも知れません。

アンダンテ靴工房では、こういった修理も随時受け付けていますので、お手元にございましたら、是非、持ち込んでみて下さい。

尚、教室では靴製作以外に、合間をみてこんな修理なんかもしたりします。
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6月14日の記事「ヒールの型取り作業。」までさかのぼります。)
元々はこういう姿だったのです。筒に多少前かがみの癖がついてますが。
ヒールのすぐ後ろにある焦げ茶色の物体が修理前のヒールです。随分違うのがわかりますね。

ヒールとストーム(靴底の前半分の分厚いところ)にスタック(積み上げ風の巻き革)を巻き付けて復元修理完了!

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靴底の爪先とヒールに目一杯、釘が打ち込まれています。
これはフラメンコ専用のシューズで、この打ち込まれた無数の釘によって音を鳴らし、情熱的なリズムを表現しているようです。
こういう、あまり普段お目にかかることのない修理依頼もあり、 修理しながら何か別世界を見るような、そんな感じです。

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