靴ってどういう過程を経て出来上がるのか。一通りやってみると実に様々な工程に出会いますが、中でもとりわけ感動的な瞬間が、木型を抜く時ではないでしょうか。
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木型が入った状態でいくら立派な靴の形をしていても、なんだかいまひとつ「自分の靴ができた!」という実感が湧かないものです。 木型が抜けて初めて、作ったつもりのない、靴の内側が出来ていることの新鮮な驚きと共に、解放された木型の全貌を久しぶりに見て、改めて長かった道のりに思いを馳せ、おおそうだ、この湯気が立ちそうな程に出来たてのこいつは、自分が履く靴なのだ。もう今にも自分が履くのだ!と、まるで急に自分の出番が回って来たかのように実感するのです。
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