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足を計測する方法の一つにフットプリントがあります。
アナログな作りですが、かなり重宝します。
足の輪郭を写しとる精度は少し改良の余地がありますが、土踏まずの有る無し、肉付きの感じ、足裏のタコやまめ、局部的な骨の当たりなど、その足の特徴が青いインクを介して声高らかに訴えかけてきます。

この情報は木型に反映されたり、靴の素材の選択に役立ったりします。そうして作られる靴の履き心地がどんなものなのか、それは体験者のみ知るところのものとなるのです。
身につけるものでここまで神経を使うものもそうはないと思いますし、また、フルオーダーメイドであることが、その意図を最大限有効にしているわけです。

まだまだ世間的にフルオーダー靴の認知度は低く、特に日本は靴後進国といわれています。
我々、知っている人間が伝えなければ、いつまでも浸透しません。常に発信し続け、理解を促し、少しずつでもこうした物選び、物作りの意識が拡がっていくことを願っています。