趣味の生徒さんの初めての靴作りにおいて、最難関となるのは間違いなくミシンでしょう。
もちろん、型紙や吊り込みのほうが、作業としては複雑だし、 初めてやって出来るものではないですが、型紙や吊り込みはこちらから救いの手を差し伸べられるのです。
ミシンは生徒さん個人のちからでなんとかしないといけないので大変なのです。 
だからといって、あきらめてほしくないので、いいミシンを導入して、生徒さんにもある程度の練習をしてもらっています。
趣味といいながらでも、ちゃんと自慢できるくらいのものを作ってほしいのです。

ずっとそう思っていたのに、ひとつすっかり忘れていたことがありました。
ミシンを買った時、サービスで付けてくれていたガイドです。
今日は生徒さんのミシン作業の日で、ハギレで練習してもらうもなかなか思うように縫えない中、そういえばこういう時のため用のガイドがあったと思い出し、早速使ってみたところ、こんなに一気に教える側と教わる側の差が縮んで良いものなのかと不安になるくらいきれいに一定の幅で縫えて、今までの私の苦労は一体なんだったんだろうと思ってしまうほど、生徒さんは意気揚々としはじめ、終始笑顔が絶えることなく、「我、ミシンの極意、得たり。」といった風情をかもしだし、私はもはや下糸交換と糸調子を見るだけのお手伝いと化したかのような授業になりました。
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針の右側から伸びているのがガイドです。
使わない時は折り畳めるようになってます。
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